地域経済分析システム(RESAS)を使って篠山市を分析してみた①〜長野県岡谷市と岡山県美作市に勝機あり?
☆ビッグデータを地方創生に活用するためのシステムが公開
地方創生、人口減少対策に取り組むためのシステムとして
地域経済分析システム(RESAS)が公開されました。
RESAS -地域経済分析システム- (※Google Chromeでご覧ください)
石破大臣もこんなこと言ってます。
ということなので、
RESASの実力を見せてもらおうと思い、
実際に篠山市について分析してみる事にしました。
一般向けには、
人口、観光、自治体に関して利用する事ができるのですが、
人口については、
これまでもさんざん分析してますので、
今回は観光について分析してみます。
観光については、
・メッシュ分析
・From-To分析
・滞在人口率
のデータを見ることができます。
その中で、今回はFrom-To分析について見てみます。
From-To分析とは、
篠山市に(2時間以上)滞在するひとはどこから来ているのか、
ということが分かるデータです。
休日についてのデータを示します。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
どこから篠山市に来ているのかがグラフィカルに示されています。
後で触れますが、
岡山県と長野県から唐突に線が延びている点に気づいてください。
次に上位10件を県内、県外ごとに見てみます。
県内
県外(都道府県単位)
4位 長野県 100人(1.0%)
5位 岡山県 100人(1.0%)
県外(市町村単位)
☆県外では長野県岡谷市と岡山県美作市にポテンシャル?
まず気になるのが、
長野県と岡山県から100人が来ている点ですね。
(ただし、このシステムどうも最小単位が100人なので、
実際には100人割っているかもしれませんが。。。)
市町村単位にすると、
10位圏外になるため、リストには出てこないのですが、
先ほどのマップで長野県と岡山県から出ている線に
カーソルを当てると
長野県岡谷市
であることがわかります。
これだけ個別の市町村から100人単位で来るのには何があるのでしょうか。
しかも、このFrom-To分析ですが、
(ササヤマンの記憶が確かなら)
1日単位で分析がリセットされるので、
すなわち、周遊ではなくて、ダイレクトに篠山市を目的に来ていると言えます。
気になって、
Googleで「岡谷市 篠山」とかで検索もかけてみましたが、
特段めぼしい情報は得られませんでした。
ここから先は、おそらく旅行代理店などに聞き取るなどしないと
進展はないのかもしれませんが、
ひょっとすると観光に関するポテンシャルが秘められているかもしれません。
☆県内では猪名川町からの観光多いか
同じく県内についても少し分析してみます。
県内で1位が篠山市なのは住民だから当然として、
それ以外の9件については、観光なのか日常生活の範囲なのかの
見極めが必要になってきます。
土日が仕事の人が篠山に来たりしてもカウントされます)
平成22年国勢調査の従業地・通学地集計(2表、3表)には
篠山市に県内から通勤通学している人、
篠山市から県内へ通勤している人
が示されていますので、
そのランキングを併せて先ほどのランキングを見てみます。
Froom-Toランキング、
市町村名、
篠山市からの通勤ランキング、
篠山市への通勤ランキング
の順で示すと、
こうして見ると、
猪名川町が日常的なつながりに比べて
突出して篠山市へ休日に来ている事がわかります。
通勤での移動がInもOutも50人弱なのに対して
1000人以上来ています。
もちろん休日の買い出しなどで来ている場面もあるのでしょうが、
それなら三田市の方が距離的には近い。
したがって、
観光など日常とは異なるフェーズできているとササヤマンは考えます。
今日初めて使ったRESASですが、
他の統計資料などと併せてみると結構気付く点は多いです。
もちろん、その気付きを気付きのままで終わらせてはいけませんが、
気付きを与えてくれる点では、
このRESASは使えるかなと思います。
みなさんもそれぞれの自治体について使ってみると
面白い発見があるかもしれません。
ではではまた次回。