経団連版街コンは典型的な「仕事やったつもり」
☆見に行っただけ、冊子作っただけ、予算取っただけ、そして、、、
先日、木下斉氏が地域活性化の成功事例に対して、
視察ラッシュ、成功事例の調査ラッシュというかたちで、
周囲から多くの「関係者」が群がり、
事業が潰されていくことについて指摘した記事を書いていました。
ササヤマンもこの記事を読んで、
見に行くだけ、冊子作るだけ、予算とるだけで何かしたつもりになる人が多い。
そういう「つもり」の人同士で仕事が一応循環してて結局疲れるのは現場なんだよなあ https://t.co/N1Jqf9pHQl
— ササヤマン (@tomysasayaman) 2015, 4月 14
とつぶやいていましたが、
これに加えて、
「海外の制度を「日本版○○」と題するだけで何か出来た気になる」
「外部の制度を「<県の名前>版○○」と題するだけで何か出来た気になる」
というのも、
やったつもりになりたい人たちが
よくする行動パターンじゃないかなと思います。
ほら、こんな感じです。
(明確に「経団連版」とは書いてないけれど、言っているようなもんですね)
街コンですか。
経団連自身は、
男女の出会いが少ないことも大きな要因だとした。自治体などの結婚支援イベントは成果の検証がないと指摘。お見合い世話人に成功報酬を出す仕組みづくりや、商店街など主催の出会いイベント「街コン」を進めていくべきだとした。
と言っていますが、
つまりは自治体で今まで行われていた
(あるいは最初に有志で始められた)街コンを
「経団連版」街コンとして打ち出したわけですが、
当初の有志で始めた「街コン」を
各自治体が「<我がまち版>街コン」としてコピーしていき、
それを「<経団連版>街コン」にしていくとか、
二重コピーのやっつけ感にもほどがあります。
「何か施策のタマをだせ」
という議論の中で、
とりあえず出てきたといったところでしょうか。
今後予想される流れとして、
・街コンのスキームを検討するチームが立ち上がり、
・各地の街コンの事例をヒアリングし、
・有識者を集めた会議を開催し、
・経団連版街コンのスキームをなんとなくきれいなパワポにまとめ、
・そのための組織を作り、
・そのPRに多くのお金が投入される。
といったことが考えられますが、
ヒアリングしたり、会議したり、組織作ったりと、
動いている感じはがんばって出そうとするのではないかと思います。
「動いている感じ」を出せればよい方々に取っては、
こういう流れは気が楽でいいのですが、
そのためにまた多くの人が巻き込まれるのは
巻き込まれる側にとってはいい迷惑なんだろうなと思います。
どうしてもしたいなら、
一度一人でうんうんうなって案をだいたい考えてから、
提案すればいいのではないかと思います。
なんとなく「動いている感じ」を出すために
膨大なエキストラを動員しなくてもいいと思います。
ではではまた次回。
<補足>
ちなみに街コンが今なぜ停滞しているのかということの
分析もあります。
こういうの踏まえて言ってるのならいいんですけれどね。